- ケーブルがネジレたら?!
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2016.05.11 Wednesday皆さま、ブログではご無沙汰しております。すっかり放置気味なブログですが、久々の更新です。
さて、写真の枠内。これはまだ症状が軽い状態ですが、今回の話題はケーブルのネジレです。
海で使用中、ヘッドが回転するうちに、シャフトに巻き付く事がありますよね? この時、どの様に解いておりますでしょうか? よく考えれば当たり前なんですが、ケーブルを掴んで、ヘッドの上方を通して元に戻そうなんてしてませんか?
手でケーブルを持って、ヘッド上方を通してしまうと、更に複雑に捻じれてしまいます。1枚目の写真の様にコイルコードとアイパイロットケーブルが歪んでしまいます。
ヘッド回転により、ケーブルがシャフトに巻き付いた時は、
・リモコンのマニュアル操作で左右にヘッドを回転させて解く。
・手でヘッドを少し持ち上げて左右にヘッドを回転させて解く。
今回の写真例では、さほどネジレが酷く無かった為、2枚目の写真の通り、一旦ヘッドユニットとシャフトを切り離し、ネジレを解けば元に戻りました。
ネジレが酷くなると、アイパイロットケーブル内部の7本の線のうちのいずれかが断線し、不具合が発生します。また、このケーブルは純正部品としては販売されていない為、内部断線すると非常に厄介です。
巻き付いたらリモコンで戻すを遵守して下さい!
- アノードは定期的に交換して下さい!
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2015.10.21 Wednesday
皆様、こんばんは! ブログは放置しておりまして・・・ 大変失礼致しました。
近況はというと・・・
6月に買った一眼レフニコンD7200(APS-C機)は、8月末にD750(フルサイズ機)に買い替えてしまい、益々カメラにハマっております。土日、平日問わず、結構色んな所へ撮影に行っております。あ、もちろんミンコタの出荷や修理はサボらずにちゃんとやっておりましすよ
ほぼ毎日カメラを持ち歩いておりまして、釣りで船に乗る時すら持っております。自分の写真は有りませんが、仲間の写真を撮ったり、帰りにどこかへ寄って写真を撮ったりと、カメラライフを満喫しております。昼間はかなり自由に過ごし、お仕事は夜中にといった感じでしょうか。少しずつ写真も公開出来たらよいな〜なんて思ってます。
修理の写真なども、今や全てD750で撮影しております。
さて、アノードジンクについてなんですが、修理でお預かりしますと、写真の様にアノードが真っ白な事が非常に多いです。そうですね、確率でいうと95%といった所でしょうか。これは、腐食防止、故障防止は勿論ですが、外観を綺麗に保つ為にも、是非定期的に交換して下さい
上の写真の様に、真っ白毛になっても使用しておりますと、漏れなくハウジング-リア側から順番に腐食が進んで行きます。錆ではなく、腐食(電蝕)ですから、中も外も同時にどんどん錆びて行きます。せめて年に1回位は交換して下さいね!!!
それでは、ブログをサボってた事を反省しつつ、おやすみなさい!!!
- トラブル事例〜アーマチュア浸水〜
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2015.08.26 Wednesday皆様、こんばんは。HIDE-BOATING支配人のhide-bowです。
いつもの事ながら・・・ すっかり更新をサボっておりまして・・・
お陰様でとても忙しく、というのもありますが、更に!最近では、以前にお伝えした通り、デジタル一眼レフでの写真にも凝っており、ミンコタの修理や出荷が落ち着いた夜は、もっぱらRAW現像などを楽しんでおります。これが、最高に楽しいんです!
RAW現像に関して書くと長くなりますのでこの辺で、最近溜めた修理事例を紹介します。
当店で2年程前に本体御購入のお客様より、
症状は『何か急にペラが動かなくなった』との事。
ハウジングRを外してみると・・・
もう最悪の状態です
大量の海水(というかヘドロ)が出て来ました。
ハウジングFもこんな感じ。白いのは塩の結晶です。ハウジングCとアーマチュアはこんな感じです。
そして、毛細管現象の威力! ヘッドユニットを開け、コイルコードとの接続箇所を確認すると、やはりヘッド側までビッチリと錆が回ってましたハウジングセンターはサビと電食が激しく、マグネットが浮いて外れる恐れが有る為、お客様と相談の結果、交換させて頂きました。
ハウジングFは中性洗剤で洗浄し研磨して再利用。
ハウジングC、ハウジングR、アーマチュア、ケーブル、ブラシキット一式、アノードを交換させて頂きました。
いつも驚くのですが、この様な状態で、つい先週迄使っていたという方が多いんです。海水の量と、塩の結晶の出来方からして、とても1週間でこうなったとは思えません。この状態になってからも、しばらく使えていた事が不思議で仕方ありません。
ミンコタは壊れ易いなんて事はありません。かなりタフな機械ですよね・・・
◆微速航行時も必ずモーターを引き上げる。
→航行するとスプリングシール&シールフランジから浸水し易くなります。
◆アノードは、白っぽくなったら即交換。
→白くなったまま使用していると、ハウジングRの塗料剥がれを初期段階として、徐徐に進行します。
それでは皆様、これから秋のベストシーズン沢山釣りましょう
- アノードジンク
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2015.05.12 Tuesday皆様、GWはいかがお過ごしでしたでしょうか? こちらは毎朝釣りをして、揚がってからはミンコタの修理やら改造やらの作業に追われておりましたが、とても充実し、楽しく過ごさせて頂きました。
あまり釣れなかったけど。。。
さて、皆様のミンコタエレキのペラに付いているアノードジンクの状態はいかがでしょうか? 電食で真っ白くなったまま使用してませんか?
アノードジンクは別名『防蝕亜鉛』『犠牲亜鉛』なんて呼ばれてますが、大切な部品を守る為に、自ら犠牲になって電食の餌食になってくれる訳です。
しかしながら、この英雄ともいうべき犠牲亜鉛が『犠牲』になるとどうなるか? 今度は当然部品の方へ魔の手が迫ってくる訳です。
放っておくと↑こうなります。犠牲亜鉛がこれ以上犠牲になれなくなると、今度はそのお隣のハウジングから順番に電食の餌食となっていきます。
更に進行すると、アーマチュア本体やハウジングセンターへも拡大してゆきます。
こうなる前に、アノードジンクは交換して下さいね!
ついでに書きますと、トレーラーにボートを載せている方は、トレーラーの各部につけられているボルト&ナットが同じ役目をします。従って、全部ステンレスに替えたりしては駄目ですよ〜 電食は偏って発生しますので、どこか1箇所だけ残してあとはステンレスなんてのも駄目です。全てとはいいませんが、ユニクロのボルト&ナットを要所要所に残しておきましょう!
- トラブル事例(アイパイロットケーブル断線)
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2015.04.28 Tuesday
他店購入のRT80SPが入院中して来ました。過去の修理内容にいくつか不備が有り、ついでに補修。
さて、アイパイロットケーブルが断線した模様で、ステアリング操作が出来たり出来なかったりという症状との事。
まずはユニットを外しまして、ステアリングモーターへ白黒線を直結します。とても元気に動きます。SPのステアリングモーターは12vと24v共通なので、テスト時は12vでokです。
次に、アイパイロットユニットの中蓋を外し、テスターの導通テストモードを利用して、7本の線の導通確認を行います。
オーナーさんの仰せの通り、黄色(ステアリング側では黒)のケーブルが断線してました。ケーブルを動かすと、ブザーが鳴ったり鳴らなかったりと、完全な断線症状が確認出来ました。
ユニットから15cm位の位置で7本まとめて切断し、新しいアイパイロット用ケーブルを1本1本接続。それから防水タイプの熱圧縮チューブを7本個別に付けまして、更に7本をまとめて極太の防水熱圧縮チューブへ収容して完成。
その他、シールキットと60インチ用コイルコードも交換要請があったので交換します。
依頼あれば工賃無料で修理はいくらでも行いますが、是非、ご自分でチャレンジしてみて下さい! お店の作業の質などもバッチリわかるので、是非ご自身の目で確かめてみては?! 至って簡単な構造ですから、きっと楽しさ倍増ですよ〜